西川文章の最近の皮の剥け方はどうだろう。

元々持っていた飄々とした佇まい。
出番の前には、いつもビールを入れていて、
ほんのり赤くなっている顔だとかをみていると、
演奏するには酒でも入れていないと、羞恥のため
できないのかと思わせるような、シャイネスぶりだとか。
こういう外部的な情報は、それはそれで彼という
人となりを読むには面白いのだろうけれど、
音楽にはそれが最近まで関係してこなかったように思う。


以前みた赤レンガ倉庫での演奏が凄まじかったのを境に(
もちろん僕にとってという意味ではあるけれど)、
彼の演奏は、吹っ切れたような突き抜け方を感じる。


なんだかどういうこともない印象批評に終始しているのだけれど、
この前の複眼ギャラリーでの吉村という人との
演奏は、かっこよかったなあ。
音楽にかっこよさなど僕は求めていないのだけれど、
今彼が一緒にやっているTim Oliveにも感じた、
ロックを彼の今回の演奏にも感じた。


素晴らしい。