ボーン・スプレマシー、ボーン・アルティメイタム、アルファヴィル

ボーン・スプレマシー / ポール・グリーングラス
ボーン・アルティメイタム / ポール・グリーングラス
アルファヴィル / ジャン・リュック=ゴダール


これでボーンシリーズをすべてみたことになる。
カーチェイスというジャンルの少し新しいものを見たんだと思う。
ただ、それはカーチェイスがすごいというわけではない。
もちろんすごいのだけれど、筋の進み方として無茶苦茶というか。
要するに相手を倒すために主人公は、普通のカーチェイスならばそこまではしない、
ということをことごとくする。
よくある乱暴な展開としては、車を相手の車にぶつけて妨害する、
というものだが、そんなのはどうということもなく、

・相手の車の前を走っていて、急ブレーキをかけ、後ろの相手の車にぶつける、
・信号赤のところを突っ切って、普通のカーチェイスならうまくよけきれるところが、そうはならず普通に派手にもろにぶつかる
・立体駐車場で、追っ手から逃げるために、下に落ちる

ことごとく主人公は自分を痛めつけることになる。
普通は生きていられるはずはない、もしくは生きていたとして重症は間違いないだろう、
ということが平然と行われ、痛めつけられた顔をしつつ、その後もピンピンしている。
荒唐無稽だと鼻で笑うこともできず、見ていて唖然となる。